国道から伊豆山神社へと続く約800段の石段の参道は、伊豆山の情緒を精一杯道行く人に伝えます。
伊豆山の町並みを見おろすかのように佇む伊豆山神社。
かつては修験道の霊場として栄え、さらに頼朝と政子のロマンスでも有名です。
流人・頼朝は伊豆山権現の住僧覚渕に学び、やがて北条政子と劇的な出会いを果たします。
治承2年の夏、北条政子は親の定めた山木兼隆との縁談を嫌い、婚礼の夜、宴席を抜け出し約七里の道のりを超え、かねて想いを寄せていた伊豆山の頼朝の元へ。頼朝は政子を逢初橋の上で出迎えたと言います。
頼朝が鎌倉幕府を開いた後にも、伊豆山神社は源頼朝と政子に崇拝されました。僧兵3800人を有し、絶大な勢力を誇りました。
江戸時代には伊豆大権現と呼ばれ、徳川家康も参拝に訪れています。 |